特別休暇(慶弔休暇)

特別休暇制度はありますか?

慶弔休暇と呼ぶこともあるかと思います。

 

結婚だったり、出産だったり、身内の不幸だったり。

そうした時に、特別に与えられる休暇です。

 

労働者側は、結構当たり前にあるものだと思っていて、

多くの組織で採用されています。

 

労働基準法では、特別休暇に関する記載は一切ありません。

そう、全く義務ではないのです。

 

制度ができた時代背景はと言えば、年次有給休暇など存在しなかった時代、

いえ、機能していなかった時代に、こうした慶弔時くらいは、

賃金控除をすることなく、休ませてあげようということでできたというのが、

一般的な見方です。

 

そのまま、現代に至っており、年次有給休暇を与えることが当たり前の現代、不利益なく利用できるようになった現代でも残っているのです。

 

年次有給休暇を繰り越して貯めていき、たくさんの年次有給休暇が残っていても、慶弔時には特別休暇を使用するわけです。

 

私はなにやらおかしいような気がします。

 

特別休暇制度ができていった頃には、年次有給休暇が機能していなかった。

年次有給休暇が機能するようになれば、逆に特別休暇制度は廃止されていってもおかしくないはずです。

 

もちろん、不利益変更になりますから、簡単になくすわけにはいきませんが、少なくとも、新しくルールを作っていく組織には不要なものではないでしょうか?

 

とある組織の特別休暇廃止を含んだ就業規則説明会でのこと。

 

私が説明を終えると、特別休暇廃止に関する不満が噴出、労働者のみなさんの総攻撃を受けました。

 

すると…。

 

経営トップが、

『身内に何かあったときに、面倒見てくれない組織なんて嫌やな。どうしてもなくさないといけないのか?』

との質問。

 

え、なくそうって言ってたやん。

 

結果、存続となりましたが、

『特別休暇は当たり前の権利ではなく、なくなりかけたが、うちの経営者が従業員想いなので、残してくれた。』

というプラスの意味が残りました。

 

素晴らしい結果だったと思います。

びっくりしましたけどね…。

 

 

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