『今、ここに、待合室改善のためになら自由に使えるお金があったとしたら、何に使いますか?』
医療機関で、かつ普段はあまりそういったことを考えないごく普通のパートさんをイメージしていますので、意見を出しやすいように“待合室改善”と絞っていますが、“患者さんを増やすために”でも何でも結構です。
他業種でも同じことです。
問題点となっていることを考える機会を、“お金”という制限を外して考えてもらいます。
無床診療所のパート職員であれば、そもそも改善しようなどと考える環境にはありません。先生も聞きもしませんから…。
ですから、突然聞いたって、まともな意見が返ってくることのほうが驚きです。
制限を外すことで自由に発想できます。
また、本当に効果があると思うことを発言できます。
もちろん、いつものことですが、目的は良い意見を出してもらうことではありません。
こうしたことを考えること自体です。
『内装をおしゃれできれいにする。』と答えたスタッフ。
深く聞いていけば、別段、費用のかかることばかりではありません。
その場で『じゃあやろうよ!』と言ってあげられる意見もあるでしょう。
話したことによって、普段の勤務にも良い影響がでます。
上記の例では、掃除への力の入れ具合が変わりました。
お金の制限を外していますから、きっとどの意見も肯定してあげることができるはずです。
気づきを与える題材・考える機会は、答えを見つけるためのものではありません。
繰り返し行うことによって、スタッフが自分たちで考える、自分たちで気づけるようになっていってもらうことです。
気長に思えるかもしれませんが、他人を命令で動かしても一時的なこと。
昨日のベストハウスでも言ってましたが、やり方を教えてあげれば、やり方を身に付けさせてあげれば、慣れさせてあげれば、後は自分たちでやってくれるのですから。
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