定期健康診断は、パートタイマーも含めて全員に受けさせないといけませんか? - 労務相談.COM(京都の社会保険労務士事務所 誰でも読める、誰でもわかる就業規則)

定期健康診断は、パートタイマーも含めて全員に受けさせないといけませんか?

【質問】

定期健康診断は、パートタイマーも含めて全員に受けさせないといけませんか?

 

【回答】

週の所定労働時間数が正社員の3/4以上のパートタイマーについては、健康診断を受けさせなければなりません。逆に言えば、3/4未満であれば、強制はされないということになります。

 

【解説】

根拠となるのは、平成5年12月11日基発第663号の行政通達だそうです。

 

1年以上の雇用が見込まれて、3/4以上勤務する者については、常時使用する労働者として取り扱われるわけです。

 

また1/2以上は健康診断を行うことが望ましいとされています。

 

定期健康診断は、労働安全衛生法で法律上の義務とされています。ただ、それ以前に、社員が健康に働けるように管理等を行うことは、安全配慮義務という形で、そもそも経営者に課せられています。

 

過労等の状況を、健康診断を行っておらずに見逃したとあっては、経営責任を問われるのです。

 

『健康診断を受けると、気にしてよけいに身体に悪い。』などと主張して健康診断を受けない社員はいませんか?

 

定期健康診断は義務であり、会社を守るためのものです。

 

義務であることを説明してもらって、必要な人、全員の受診を目指してください。

 

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